妻が1歳の息子を2階で寝かしつけでいる間、1階のリビングで娘（もうすぐ5歳）と塗り絵で遊ぶ。
キャラクター達が印刷された紙のシートに、絵の具っぽい顔料や、パステルっぽい粉を塗って化粧を施すという物。
シール（アクセサリー類）が付属していて、貼ろうかどうか考え混んでいる娘に「貼っていいんだよ。好きなの使っていいんだよ」と言うと、嬉しそうな顔をした後貼りはじめた。無垢な子供なので本当に嬉しかったのだろう。
自分の何気ない言葉が、子供の心を動かした瞬間だった。そして、誰かが嬉しいと自分も嬉しくなるのだと、久しぶりにそういう感情を思い出した。
口紅（クレヨン）を塗るのに失敗したらしく、擦って消そうとして余計に広がっていた。強がって「だいじょうぶだよ」などと言っていて、それもまたいじらしくて可愛く、娘と同じく少し哀しい気持ちになるのだった。
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