3年前に購入して製作途中(着手してすぐ)で放置していたプラモデルの製作を再開した。1/48スケールの10式戦車だ。
タミヤの1/48ミリタリーミニチュアシリーズは手の平サイズの戦車シリーズ。飾る場所が狭くても良いので助かる。
10(ヒトマル)式戦車は陸上自衛隊で2010年に正式採用された現在最新の戦車。三菱重工業が設計・製造している。スラローム射撃の動画や姿勢制御の動画が面白い。
このプラモデルでは、砲塔の回転と砲身か僅かに上下可動するのみである。C4仕様という装備(マイナーバージョンアップ的なもの?)のモデルらしい。
部品の切り出し
今回の製作再開時点の状況。大体のパーツは切り離している。大きい部品はほぼ組み立て接着済みだ。
大きい部品同士もピッタリとほぼ隙間無く接合できたので、さすがはタミヤ製であった。
ここから製作を再開。形状を見てどのパーツか判断出来そうだったので、まとめて切り出した。
パーティングラインは基本的に消したりはしなかった。
塗装について
ブラモデル全般だが、塗装は基本的に以下の3系統の塗料を用いる。
- ラッカー塗料
- アクリル塗料
- エナメル塗料
ラッカーの上にアクリル。アクリルの上にエナメル(又はラッカーの上にエナメル)という順序で塗料を塗り重ねて色分けを実現したり、作品の立体感を表現したりする。
今回はこれらの基本に従って塗装をおこなう。
大きい部品の塗装
迷彩塗装が必要な表面積の広い部品は、スプレー缶で塗装する。
26個のホイール(車輪)部品もついでに塗装。こちらは濃緑色または茶色のどちらかである。ダンボール紙を短冊状に切って繋げた物を土台にした。
迷彩柄の塗装は紙粘土を使ってやった。エアブラシを所有していないので。
粘土を迷彩模様の境界線に沿うよう配置。くっつき難く、調色スティックで少量ずつ押し付けていくと少しやり易いと分かった。
茶色を濃緑色の上に吹き付ける。
塗装して30分後位に粘土を剥がす。この作業は楽しかったが、残念な結果になった箇所もあり、終始一喜一憂した。
6〜7割は上手くいったが、人にはオススメしない。エアブラシを持っていない人向けである。
水道水で水洗い&乾燥後、筆にシンナーの薄め液を含ませて、塗料のバリ部分を突いて馴染ませ誤魔化したりした。
エナメル塗料のダークブラウンで全体的に墨入れ。網目の箇所はブラックを用いた。
マスキングテープを使ってサイドスカート(ゴムの泥除け部分)を筆塗りで塗装する。
おもいっきりハミ出してしまった。
そもそも筆塗りでマスキングは難易度が高い。
デザインナイフで削っていたが、広範囲を削ぎ落とすのには時間がかかるので、急遽ドラッグストアでアセトン除光液を買ってきた。
しかしこれは強力すぎて下地のラッカー塗料(迷彩塗装部)までもが溶けて、地のプラスチックが露出したりして、余計大変な状況になってしまった
(アセトンは家具やフローリングのニスも剥がしてしまう液体なので取扱いには注意が必要)
結局筆で側面は上塗りして誤魔化した。
修復作業終わり。
塗装が終わったら、デカールを貼る。
最後につや消しスプレー(トップコート)でコーティングしようと思っていたが、想像していたよりマットな色合いだったのと、後々手直しするかもしれないので止めておいた。
履帯はダンボール紙にカッターナイフで溝を入れて、マスキングテープを裏返して(粘着面を表に)貼付け、そこに乗せたりして塗りやすくした。
銀色をスポンジに着けて、ポンポンと叩き摩耗で露出した金属を表現してみた。
小さい部品の塗装
大きい部品と平行して作業は進めた。細部を精密に作るとよりリアルな感じになるので、丁寧にやりたい。
塗分けが必要な部品もあるので、基本的なはラッカー塗料(スプレーの残りを塗装皿に吹き付けて採取)で塗装。塗分け不要な部品の一部はアクリル塗料を用いた。大きい部品同様にスミ入れを施す。
戦車長のフィギュアを塗装する。
顔の発色を良くしたいので、あらかじめ白いサーフェイサー(下地)を吹き付けてみた。
人物に用いる塗料はほぼ持っていなかったので、調色して作る。タミヤの極細の筆でも細かい箇所の塗分けは難しかった。
顔は先に濃度の濃い明るい色で塗った後、薄く少し暗い色を塗って(スミ入れの要領)立体感をだした。迷彩服は筆で適当に模様を描いていく。
これもエナメル塗料のダークブラウンでスミ入れ。
最後にクリアーとフラットベースを混ぜた塗料を塗って光沢を抑えた。
これで塗装は全て終わり。
前編はここまで。後編(組み立て工程)へ続く。
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